イケメン弁護士の求愛宣言!
私を見下ろす真斗さんは、驚いた様子で言葉を失っている。

自分でも、なんてことを言ったんだろうと思う。

だけど、今は真斗さんへの想いが溢れていた。

それはやっぱり『好き』だから……?

きっと、そうなんだと認めてしまった方が気持ちが楽になれそうだけど、ためらってしまうのは、勇一との苦い過去があるから。

あんなに信じきっていた人にも、簡単に裏切られてしまった。

それなのに、こんな雲の上の人が私を本気で好きになるなんてない。

そう思っていたけど、追いかけてきてくれたり助けてくれたり、優しく手を繋いでくれたり……。

そして抱きしめられて、今までとは違う気持ちに気付いていた。

「私、どうしてかイヤじゃないんです。真斗さんに触れられることが……。ドキドキしちゃって……」

鼓動が強くなるのを感じながら、ゆっくりそう言うと、真斗さんはもう一度私を抱きしめてきた。
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