イケメン弁護士の求愛宣言!
「まだかなぁ……。真斗さん」

昨夜は結局まともに眠れないまま、約束の十時すらもやっときた感じで、アパートの前で彼を待っていた。

今日も天気はよくて、空は青空が澄み渡っている。

時折、心地いい風が吹いてきて、髪をなびかせていた。

仕事では、スーツに髪はひとつ結びとシンプルだから、デートでは女子力をアップさせないと。

そう思い、クリーム色の薄手の七分袖ニットと、薄いピンクのシフォンスカート、そして足元は白のミュールを合わせてみた。

髪は毛先を控えめに巻き、ナチュラルメイクで完璧。

……それなのに、十時を十分過ぎても真斗さんは来ない。

「どうしたんだろ……。時間は絶対に守る人のはずなのに」

まさか、事故に遭ったとか?

それとも、ドタキャン⁉︎

嫌な考えが頭をかすめ始めたとき、車のエンジン音が聞こえてきて、少し速いスピードで私の側で止まった。
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