イケメン弁護士の求愛宣言!
そうよ。真斗さんが、ドタキャンをするようないい加減な人なわけがない。

優しく抱きしめられて、少しずつ安心していた。

「行こうか。由依子ちゃんにリクエストがあればそこに行くけど、なにかある?」

「リクエストですか? えっと……」

真斗さんに会えることが嬉しくて、特に考えてはいなかったけど、デートといって思いつく場所はひとつ。

「私、フォレストパークに行きたいです……。どうですか?」

「フォレストパーク⁉︎」

予想外だったのか、大げさなくらいに真斗さんは驚いている。

たしかに、フォレストパークはここから一時間半はかかる山奥。

いくら観光用に整備されているとはいえ、真斗さんのようにステータスの高い人には地味な場所だったかも……。

言った途端に後悔して、慌てて訂正した。

「でも、本当は別にどこでもいいんです! ショッピングとかなんでも……」

自然散策をしながら、のんびりデートが私の好み。

だけど真斗さんは、違ったかもしれない。
< 115 / 301 >

この作品をシェア

pagetop