イケメン弁護士の求愛宣言!
すると、険しい顔つきになった彼が、口調も怖い感じで言った。

「由依子ちゃんは、どっちが好きなんだ? オレは、由依子ちゃんがより楽しんでくれる方にしたいんだけど」

さすが、白黒ハッキリさせる仕事をしているだけあって、優柔不断な私の態度が気に障ったみたい。

すっかり怖気づいてしまい、恐々と答えていた。

「フォレストパークです……」

本当に真斗さんは、私を好きでいてくれるのかな……。

こんな優柔不断な面は、私にはたくさんあると思うし、これからもイライラさせる場面はいくらでもあるはず。

そう考えたら、自信がすっかりなくなっていた。

真斗さんは、小さくなった私に気づいたらしく、優しく手を握った。

「ごめん。傷つけるような言い方だった」

「いえ、いいんです。優柔不断な私がいけないんで……。それに、あまり謝らないでください。真斗さん、私といると謝ること多くないですか?」
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