イケメン弁護士の求愛宣言!
そんなやり取りをしている間に、エレベーターは五十二階へ着いた。
こんなタワーマンションへ入ったのは初めてで、廊下から珍しさでキョロキョロしてしまう。
大理石を思わせる床に、オレンジ色の明かりが灯され、落ち着いた雰囲気だ。
ドアはひとつしかなく、茶色の重厚感溢れるドアだった。
「真斗さん! 怒っちゃいました……?」
マンションのことをいろいろ聞きたいのに、彼らしくなく数歩先を早足で歩いている。
その真斗さんの背中を追いかけると、突然ピタリと止まって、危うくぶつかるところだった。
すると、振り向いた真斗さんが少しふてくされた感じで言った。
「開き直ることにしたよ。オレは早く、由依子ちゃんとふたりきりになりたい。だから、焦ることも隠さない」
「真斗さんってば……」
弁護士の世界では内野法律事務所は有名で、その跡取り息子である真斗さんは、一目置かれる存在だ。
もちろん、その肩書きだけでなく、能力もずば抜けているからだけど……。
そんな彼の子どもっぽい一面が、逆に親しみやすくて愛おしく感じていた。
こんなタワーマンションへ入ったのは初めてで、廊下から珍しさでキョロキョロしてしまう。
大理石を思わせる床に、オレンジ色の明かりが灯され、落ち着いた雰囲気だ。
ドアはひとつしかなく、茶色の重厚感溢れるドアだった。
「真斗さん! 怒っちゃいました……?」
マンションのことをいろいろ聞きたいのに、彼らしくなく数歩先を早足で歩いている。
その真斗さんの背中を追いかけると、突然ピタリと止まって、危うくぶつかるところだった。
すると、振り向いた真斗さんが少しふてくされた感じで言った。
「開き直ることにしたよ。オレは早く、由依子ちゃんとふたりきりになりたい。だから、焦ることも隠さない」
「真斗さんってば……」
弁護士の世界では内野法律事務所は有名で、その跡取り息子である真斗さんは、一目置かれる存在だ。
もちろん、その肩書きだけでなく、能力もずば抜けているからだけど……。
そんな彼の子どもっぽい一面が、逆に親しみやすくて愛おしく感じていた。