イケメン弁護士の求愛宣言!
そんなことを考えていると、真斗さんがいきなり私を抱き上げてきた。

「真斗さん⁉︎ こんな場所で……」

恥ずかしさいっぱいで面食らう私とは反対に、真斗さんは余裕な顔ですましている。

「ここは最上階だから、オレの部屋しかないよ。だから、誰に見られることもない」

そう言ってキスをした真斗さんは、手早く玄関のドアを開けた。

自動で電気がつく仕組みで、玄関先はすぐに明るくなった。

そして靴を脱がせた真斗さんが、真っ先に連れて行った場所は、彼のベッドルーム。

玄関からすぐの右手のドアから入ったその部屋は、総ガラス窓から夜の街が一望できた。

常夜灯だけの部屋なのに、街のネオンで明るい印象だ。

「す、すごいですね……」

呆然とする私を、真斗さんはベッドへ優しく降ろす。

キングサイズのベッドらしく、かなり広々と感じた。

ベッドへ寝かされ、より一層ドキドキする私を見下ろしながら、真斗さんは真剣な眼差しを向けている。

「イヤなら、拒んでくれないか? でないと、オレはもう歯止めがきかなそうだ」
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