イケメン弁護士の求愛宣言!
そんな彼から、不誠実さは全然感じられなくて、拒む理由なんて見当たらない。

高鳴る胸を抑えられなくなってきて、恥ずかしさを感じながらも答えていた。

「いえ……。全然イヤじゃないです。私、真斗さんとなら……」

そこまで言った瞬間、彼が唇を塞いだ。

「ん……」

言葉を発せない私に、真斗さんはますます深いキスをする。

息もできないくらいのキスを数分交わした後、真斗さんは唇を離し愛おしそうに私を見た。

「由依子……。好きだ」

初めて呼び捨てで名前を呼ばれ、私の理性は飛んでいく。

自然と彼の背中に手を回し、力のかぎり抱きしめると、真斗さんが耳元で囁いてきた。

「由依子の気持ちも言って。ただし、いつもみたいな敬語はダメだ」

悔しいくらいに、真斗さんはこの状況に冷静みたいだ。

だけど私には、余裕なんてない。

溢れる想いに、彼への気持ちを口にしていた。

「真斗さん……。好き。だから、じらさないで……」
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