イケメン弁護士の求愛宣言!
「そうか……。それじゃあ、これからごゆっくり。また明日」

なぜだか残念そうな顔をしている大先生に挨拶を返すと、来島先生と事務所を出る。

「先生。大先生の様子、なんか変じゃなかったですか? なんで、残念そうな顔をしてたんですかね?」

どこか気になって、事務所の方を振り向いてしまっていた。

「さあ。なんでだろうね。それより、真斗に話すんじゃないかな? オレたちのこと」

「え? どういう意味ですか?」

来島先生に視線を戻すと、ニヤッと笑っている。

「大先生は、真斗と親子仲は良好だし、いろいろ話をするみたいだから」

そうなんだ……。

さっきの様子だと、大先生は私と来島先生の仲を誤解しているっぽい。

仲良く一緒に帰ったなんて言われたらどうしよう。

「なんで、そんなに眉間にシワを寄せてるの?」

考え込んでしまっていた私に、ふと来島先生が声をかけてきた。

「えっ? そ、それは……」

やっぱり先生はなにか勘付いてるみたいで、まるで心を見透かすように私を見ている。

それに耐え切れなくて、思わず視線をはずした。

「真斗のことが、そんなに気になる?」
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