イケメン弁護士の求愛宣言!
唐突すぎる質問に、動揺を隠せない。

声が震えるのを自覚しながら、先生に聞いていた。

「なんで、そんなことを聞くんですか……?」

どうして、真斗さんの名前が出てくるんだろう。

ただでさえ、内緒の関係にうしろめたい気持ちがあるというのに、そんな質問をされたらドキッとしてしまう。

「由依子ちゃんは真斗が好きなんだろ? そして、真斗も由依子ちゃんが好き」

「来島先生……?」

当たり前だろと言わんばかりに、来島先生は続ける。

先生の意図が読めない私は、ただ呆然とするだけだ。

「言わなくても分かるよ。朝から真斗は珍しく機嫌がいいし、由依子ちゃんは出勤早々あいつを探してる。なにかあったことくらいはお見通しだ」

さすがとしか言いようがなくて、言葉に詰まってしまう。

来島先生の想像どおりだけど、私が勝手に話すわけにはいかない。

答えられないまま立ち尽くしていると、先生が突然腕を引っ張り体を引き寄せてきた。

「図星なんだろ? なあ、由依子ちゃん。オレじゃダメなのか? そんなに真斗がらいいのか?」
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