イケメン弁護士の求愛宣言!
「え? うん……。本当に大丈夫?」

冷たい言い方をされて戸惑いながらも、やっぱり真斗さんが気になってしまう。

「大丈夫だよ。だいたい、由依子は今日は休みだろ? 言うとおりに、仕事を優先するよ」

『早く降りろ』と言わんばかりに、真斗さんは手を伸ばして助手席のドアを開けた。

それに戸惑いつつも、急いで車を降りる。

「じゃあ、また明日ね。真斗さん……」

声をかけても真斗さんは無視をして、車を走らせていった。

「なにも、無視しなくてもいいじゃない」

機嫌を損ねると、かなり冷たい性格になるみたい……。

結局、なにも有意義な話ができないまま、険悪な雰囲気で終わってしまい、モヤモヤした気持ちで家路につく。

真斗さんに、なにか誤解されてる気もするし、私も誤解してる気がしてもどかしい。

きちんと話せば解決できそうなのに、それができない。

それが切なくて、少し腹立たしくて、そしてやっぱり頭の中は真斗さんでいっぱいだった。
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