イケメン弁護士の求愛宣言!
恋愛初心者
「まるでオレは、十代の恋愛相談に乗ってるみたいだ」

月曜日、昼休憩に事務所近くのカフェで、来島先生がため息をついた。

窓から見える空は、雲ひとつないほど晴れわたっているのに、ここだけ空気がよどんでいるみたい……。

「すいません……。また先生に、真斗さんのこと相談しちゃいましたよね」

小さくなる私に、先生は静かに首を横に振った。

「元気がないからどうしたんだって、昼メシを誘ったのはオレだから。それにしても、由依子ちゃんも人の話に振り回されすぎだ」

「そ、そうですか?」

かなり呆れた感じで、来島先生はコーヒーを口にする。

そしてひと息ついて、私をジッと見据えた。

「オレもひとのことは言えないけどさ、真斗も恋愛じゃあ、初心者同然なんだよな」

「え? 初心者ですか?」

思わずサンドイッチを落としそうになった。

だって、真斗さんが恋愛初心者だなんて到底思えないもの。

私に対する真っ直ぐな想いの伝え方もそうだし、キスや体を重ねるときだって、そんな雰囲気は少しも感じられない。
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