イケメン弁護士の求愛宣言!
すると、先生は穏やかに微笑んだ。

「真斗に直接聞いてみなよ。そして、きちんと話し合うべきだ」

「はい。ありがとうございます。来島先生。そして、本当にすみません」

チクリと胸が痛むけど、先生は「そういうことを気にしないでほしい」と言ってくれた。

先生も優しくて素敵な人なのに、その気持ちに応えられなかった。

それならせめて、仕事では支えになりたい。

「先生、仕事ではこれからもお手伝いさせてもらえますか?」

そう言うと、先生はニッコリと笑った。

「もちろん、そこは真斗には譲らないから」

そんな風に返してくれた先生の気遣いが嬉しくて、私も表情がほころぶ。

今日か明日か、それが難しければ次の週末にでも真斗さんと話をしてみよう。

そう思っていたら、その日の業務終了後に真斗さんからメールがきていた。

≪今夜会いにいきたい≫

そう書かれていた。
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