イケメン弁護士の求愛宣言！
「いつ来るのかな……、真斗さん」

今日は昼から外出で顔を合わさなかったから、真斗さんがいつ来るのかが分からない。

先にアパートに戻って待ってみるけれど、緊張で落ち着かなかった。

昨日、気まずい別れ方をしただけに、どんな話をされるのか不安がある。

だけど、いつ頃来てくれるのか、聞くわけにはいかない。

「もうすぐ十一時か……」

真斗さんは、タケシくんの店が入っているビルの示談交渉の打ち合わせに行っている。

なんでも、客側とトラブルがあって裁判沙汰になったらしい。

私が昨日真斗さんに会ったのは、その話で来ていたのだと今日知った。

だから、仕事が終わるまで待っていよう、そう決めていた。

それから十分くらい経った頃か、チャイムの音がして一気に緊張が増してきた。

「ドキドキする……」

深呼吸をひとつして鍵を開けると、まるで鬼の形相の真斗さんが立っていた。
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