イケメン弁護士の求愛宣言!
少し震えている声に、私の胸は締めつけられた。

仕事をしているときの真斗さんは、とにかく堂々としている。

頼もしい姿しか見せない彼からは意外なくらいで、切なくなってきた。

「ごめんね、真斗さん。少し考えれば、真斗さんが無責任にそんなことをするはずないと分かるのに。聞けばよかったのよ、真斗さんに」

ひとりで悶々と考えても、結局いい結果は出なかった。

人の話に振り回されすぎだと言った来島先生の言葉が、本当身にしみる。

「いや、誰だって人づてで聞けば頭の中でいろいろ考えるし、美織は元カノだし、オレが軽率だったんだよ。だけど、信じてほしい。彼女には未練なんてない」

真剣な口調の真斗さんに、ウソはないと信じられる。

「うん」

小さく頷くと、真斗さんは少し安心した表情で、そっと抱きしめてくれた。

「オレも美織に言われたんだよ。由依子はきっと、弁護士のオレが好きなんだとか……」

「そんな! ヒドイよ。私は真斗さんの職業が目当てで、好きになったんじゃない」

美織さんがそんなことを言ったのには腹がたつけど、真斗さんが鵜呑みにしていたならもっとヒドイ。
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