イケメン弁護士の求愛宣言!
半分からかうつもりで言ったのに、真斗さんは抱きしめている腕の力を強くした。

「当たり前だろ? 由依子を好きだから、自然にうまくなってるんだよ」

「真斗さん……」

こんな風に抱きしめられると、ドキドキが高まってくる。

さっきまでとは違って、いつもの余裕たっぷりな真斗さんに戻っているから。

「これからは、なんでもふたりで話し合おう」

真斗さんの優しい声に、私は小さく頷いていた。

「うん。これからは、ひとりで考えないことにする」

そっと見上げると、真斗さんは私のアゴを引き上げて、そしてキスをした。

「ん……、真斗さん……」

息も止まるほどのキスに、頭がクラクラする。

やっぱり私は、こうやって大好きな人と一緒にいて、想いを確かめ合う時間が一番好きだと改めて分かった。
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