イケメン弁護士の求愛宣言!
「えっ⁉︎」

これは、なんて答えていいのか分からず声を上げただけ。

真斗さんがどこまで秘密にしておきたいのか、いまいち曖昧だからだ。

すると、私の隣に座っている真斗さんが、バツ悪そうにフォローを入れてくれた。

「ごめん、由依子。研修の間に、オヤジにも話したんだ」

「そ、そうだったの?」

たしか来島先生が、真斗さんはお父さんと仲がいいと言ってたっけ。

私とのことを話してくれたのは嬉しいけど、交際に反対されるんじゃないか、その不安はどこかにあった。

だけど先生の反応を見る限り、そんなことはないみたいでホッとする。

「いやあ、真斗から聞いたときには驚いたけど、僕はよかったと思ってるんだよ。由依ちゃんは、てっきり来島先生が好きなんだと思ってたんだけどね」

「いえ、そんなことはないんです……」

そういえば、いつだったか来島先生とのことを誤解してる感じだったもんね。

ぎこちない笑顔を浮かべる私に、大先生は続けた。

「真斗が由依ちゃんを好きなのは、僕から見ていて分かってたから。息子の気持ちが報われて安心したんだよ」
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