イケメン弁護士の求愛宣言！
照れくさくてなにも言い返せない私に、来島先生はニヤッと笑った。

「言ったろ？ 由依子ちゃんのことは諦めるけど、好きではいるって。真斗の邪魔をするつもりはないけど、オレなりにやりたいことをやらせてもらおうかなって」

「先生って、意外と積極的なんですね」

照れ隠しに出たセリフに、来島先生は面白そうに笑った。

「こんな風に自分を出せるのは、相手が由依子ちゃんだからだよ。それと、オレはふたりを傷つけるつもりはないから」

「分かってますよ。来島先生がそんな人じゃないって」

先生の少し冗談めかした言い方は、重苦しい空気にならないように気を遣ってくれているからだと思う。

その気持ちは、ちゃんと分かっているつもりで笑顔を浮かべたとき、ドアが開いて真斗さんと耶恵さんが入ってきた。

「あ、お疲れ様。由依子ちゃん」

笑顔で挨拶をする耶恵さんとは対照的に、真斗さんはまるで愛想がなく仏頂面だ。

だけど来島先生はまるで気にかける様子もなく、「由依子ちゃん、オレたちはもう出よう」と、私の背中を押して促した。
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