イケメン弁護士の求愛宣言!
そう答えると、真斗さんは小さく頷いた。

「由依子の言うとおりだな。だけど、本当に後悔してない? 彼に、元カレの話をしてたろ? あのとき、タケシくんに少し未練があったのかと思ったけど……」

真斗さんの研修最後の日、タケシくんのお店で出くわしたときの話を、どうやらしっかり聞かれていたらしい。

あのとき、真斗さんがいるとは知らなくて、余計なことを話したと思う。

「違うわよ、真斗さん! あれは、タケシくんへの態度の悪さを言い訳していただけなの。無意識に話してたというか……」

慌てて弁解すると、真斗さんはクスッと笑った。

「ごめん。ちょっと意地悪な質問をしたよな。由依子にその気がないくらい、彼に連絡を取っていないんだから分かってる。でも……」

「でも?」

少し間を空けて、真斗さんは穏やかに言った。

「分かってても、由依子のことにはコントロールができない。ヤキモチを妬いて、独り占めしたいって思ってしまう」

そして彼の顔が近づいてきて、私たちの唇は重なった。
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