イケメン弁護士の求愛宣言!
優しく抱きしめる真斗さんの手が、私の背中を撫でていく。

舌を絡ませていくキスに、私の呼吸はあっという間に乱れていった。

「真斗さん……。少し、離して……」

このままだと、理性が飛んでいきそう。

せっかく会いに来てくれたのだから、少しくらいは普通の会話がしたい。

すると、真斗さんは少し不満げに体を離した。

「なんで? イヤ?」

こんなときの彼は子どもっぽくて、ちょっと笑いがこぼれそうになる。

『エリート弁護士』という肩書きが、違和感に感じるほど……。

「そうじゃないの。ただ、せっかく真斗さんが来てくれたんだもの。普通の会話もしたくて……」

いろいろ、聞けていないこともあるし、甘い夜は少しお預けにしてもらおう。

その気持ちは真斗さんに伝わったみたいで、小さく微笑んでくれた。

「分かった。オレも由依子を抱きたくて来たわけじゃないから。ただ会いたかった。それだけ」
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