イケメン弁護士の求愛宣言!
「まだ帰ってるわけないか」

廊下の電気をつけて、リビングに向かう。

そして部屋の電気をつけようとして、ふと窓から見える夜景が目についた。

「キレイ……」

初めて来たときも思ったけど、キラキラ輝く街のネオンが、まるで宝石のように見える。

バルコニーの天井部分には小さなライトが付いていて、明かりは適度に保たれている。

その若干薄暗い雰囲気が、リアルを少し忘れさせてくれる感じだ。

だからリビングの電気はつけないまま、バルコニーに出て夜景を眺めることにした。

「ロマンチック……。真斗さんは本当は、美織さんと見たかったのかな……」

美織さんが、このマンションに来たことがないだろうことは、初対面のときに気がついている。

とはいえ、こんな高級マンションをひとり暮らしのために買うのかな?

それが最初の頃から疑問だったけど……。

「違うよ」

ひとりで考え込んでいると真斗さんの声がして、驚いて振り向いた。
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