イケメン弁護士の求愛宣言!
「それって、どういうこと?」

私の頬を軽く掴んだ真斗さんは、苦笑いをした。

「今から説明するから、ほらそんなに頬を膨らませるなよ」

彼の笑顔と仕草に、自然と胸がキュンとする。

そんな気持ちの高鳴りを隠して、真斗さんを見上げた。

「オレは、由依子と付き合って、本当に欲しかったものを手に入れられたと思ってる」

「え……?」

真っ直ぐ真剣な真斗さんの瞳に、まるで吸い込まれそうになる。

……ううん。もう吸い込まれているのかもしれない。

彼から一瞬も、目をそらせなくなったから。

「今までのオレは、弁護士になるという目標もあったからか、一匹狼的なところがあったと思う」

私が小さく頷くと、真斗さんは続けた。
< 221 / 301 >

この作品をシェア

pagetop