イケメン弁護士の求愛宣言!
美織さんの言う、足を引っ張る存在だけにはなりたくない。

もし本当に安らげる存在になれているのなら、真斗さんの隣にいることに、だいぶ自信がもてそうだ。

「当たり前だろ? 初めて会った夜、飾らない雰囲気の由依子に好感をもった。こういう人と一緒にいたら、きっと自然体でいられるんじゃないかなって思ったんだ」

「真斗さん……。私のことを、そういう風に見てくれていたの?」

夜景はすっかり目に入らなくなっていて、私には真斗さんだけしか見えなくなっていた。

ふわりと頬をかすめる温かい夜風とともに、真斗さんがもう一度私を抱きしめた。

「だから、由依子の側にたくさんいたいと思うんだ。由依子が側にいてくれれば、仕事だって今まで以上に頑張れるから……」

「うん……。真斗さん、私いっぱい側にいるから。約束する」

彼の背中に手を回して、その温もりを確かめていると、熱い想いが込み上げてくる。

愛おしい気持ちで溢れてきて、私の胸は締めつけられるほどに痛い。

「由依子、愛してる」

耳打ち際でそう言った真斗さんは、私を抱き上げた。
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