イケメン弁護士の求愛宣言!
そして抱き上げた瞬間、唇を優しく重ねた。

「真斗さんってば……。なんだか、恥ずかしい……」

この抱き方だけでも、胸のドキドキ感はマックスになるというのに、さらにキスまでされて、もう降ろしてほしいくらいだ。

顔が熱くなるのを感じていると、真斗さんが優しく微笑んだ。

「由依子が帰らなくていい、そう思うだけでこんなに嬉しいもんなんだな。なんだか、気がはやる」

「真斗さん……」

私が安らぎを与えることができるなら、いくらでも真斗さんを癒したい。

今夜、真斗さんが同期会を断ったことは、もう問い詰めないでおこう。

仕事そっちのけで、私に会いたいわけじゃないんだと、話をしてくれて分かったから。

毎日、神経がすり減る仕事をしている真斗さんを、たくさん癒したい。

そんな気持ちでいっぱいになった。

「私も愛してる。真斗さん……」

恥ずかしさを我慢して、精一杯の気持ちで伝えた私を、真斗さんは優しくそして愛おしそうに、ベッドの上で抱いてくれた。
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