イケメン弁護士の求愛宣言!
すっかりこの部屋にも、真斗さんにも馴染んだような口をきいたけど、『同棲』をして迎える朝は初めて。

ここへまともに来たことのなかった私は、キッチンで固まった。

「どこに、なにがあるんだろう。ていうか、勝手に探しちゃっていいの?」

今まで住んでいたアパートはまだ引き払っていないから、荷物は最低限の物しか持ってきていない。

だから、キッチン道具は置いてきていて、配置がよく分からなかった。

「いいよ、勝手に探して」

クスクスという笑いとともに、背後から真斗さんの声が聞こえてきた。

「あ……。聞いてた?」

独り言が聞かれていて、ちょっと恥ずかしい。

それに、真斗さんの準備は早く、もうワイシャツに着替えてきている。

「聞こえてた。キッチンも遠慮することないよ。どうせなら、一緒に作る?」

「えっ⁉︎ 一緒に⁉︎」

ニヤッと笑った真斗さんは、手際よくキッチンボードの横に掛かっていたエプロンを二枚手に取ると、一枚を私に手渡してくれた。
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