イケメン弁護士の求愛宣言!
一枚は濃紺のチェック柄で、もう一枚は黒色の無地だ。

真斗さんはチェックを私に渡すと、さっさとエプロンをつけている。

「真斗さん、料理できるの……?」

エプロンのつけ方がかなり慣れている感じで、おずおずと聞いてみた。

「ああ、するよ。毎日ってわけじゃないけど、留学時代なんかは休みの日に、小さなパーティーをしたりしたから」

「パ、パーティー⁉︎」

私の人生の中では、まるで聞きなれない単語に、驚きで目を丸くした。

そんな私を、真斗さんはクスクス笑いながら、冷蔵庫から食品を取り出している。

「由依子が想像するような大げさなものじゃないよ。海外では珍しくない、ホームパーティーだから」

「へえ……。そうなんだ。素敵……」

真斗さんがパーティーをするなんて、来島先生の言っていた『一匹狼』とはイメージが違っていて意外。

でも、知らなかった真斗さんの一面が見られて、胸がときめくような嬉しさがあった。
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