イケメン弁護士の求愛宣言!
「そ、そうですか……?」

仕事を進めるつもりだった私は、先生のその言葉にどこか力が抜けた。

真斗さんが絡んだ話を続けられるとは思っていなくて、ペンをいったん置く。

すると、来島先生はフッと笑って言った。

「同棲を始めたのが、いい刺激になってるのかな? 真斗も、今日はいつも以上にやる気満々だったし」

「そんな風に映ってたんですね……。ちょっと恥ずかしいですけど」

たしかに、今朝の真斗さんはいつにも増してキビキビしていた気がする。

まだ顧問弁護士を務める裁判が落ち着いていなくて、忙しそうに外出していったけど……。

「そんなことないよ。いいことじゃないか。昨日も同期会で、由依子ちゃんの話になったよ」

「えっ⁉︎ 私のですか⁉︎」

弁護士先生や、美織さんもいる輪の中で、いったいどんな話をされたんだろう。

まさか、足手まといの存在とか噂されていないか、それが心配だ。

ドキドキしながら嫌な緊張感で来島先生からの返事を待っていると、それを見透かされたように笑われてしまった。

「そんなに身構えなくても大丈夫だよ。他の弁護士のやつらがね、真斗がそれほどのめり込む由依子ちゃんを見てみたいって言ってたんだ」
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