イケメン弁護士の求愛宣言!
その息子さんがいなくなったあと、先生はよい機会だからと事務所を大きくするために、フリーの弁護士先生を四人ほど引っ張ってきたらしい。
すでにやり手弁護士として有名な内野先生の事務所だから、四人の先生たちは張り切って来たとか。
たしかそのときに耶恵さんが事務員として入ってきてるから、息子さんのことは知らないと言っていた。
「だろ? いまいち、まとまりに欠けてたから、真斗が帰ってきてよかったって思うよ」
「え? 真斗? 息子さんて、真斗さんていうんですか?」
思わず食いつく私に、来島先生は一瞬戸惑った表情をした。
「そうだけど、どうかした?」
昨夜の『真斗さん』も弁護士で、しかも帰国してきたばかりと言っていたっけ……。
まさか、あの人が内野先生の息子さんとか?
そんな考えが頭をよぎるけど、作り話のような偶然があるわけない。
「いえ、なんでもないです。ところで、その息子さんは……」
『いつ頃来られるんですか?』と聞こうとした時、ドアの開く音と先生たちのざわつく声に、会話は途切れてしまった。
すでにやり手弁護士として有名な内野先生の事務所だから、四人の先生たちは張り切って来たとか。
たしかそのときに耶恵さんが事務員として入ってきてるから、息子さんのことは知らないと言っていた。
「だろ? いまいち、まとまりに欠けてたから、真斗が帰ってきてよかったって思うよ」
「え? 真斗? 息子さんて、真斗さんていうんですか?」
思わず食いつく私に、来島先生は一瞬戸惑った表情をした。
「そうだけど、どうかした?」
昨夜の『真斗さん』も弁護士で、しかも帰国してきたばかりと言っていたっけ……。
まさか、あの人が内野先生の息子さんとか?
そんな考えが頭をよぎるけど、作り話のような偶然があるわけない。
「いえ、なんでもないです。ところで、その息子さんは……」
『いつ頃来られるんですか?』と聞こうとした時、ドアの開く音と先生たちのざわつく声に、会話は途切れてしまった。