イケメン弁護士の求愛宣言!
真斗の決意
真斗さんとの同棲生活でそれに気づいたら、彼の行動が今まで以上に気になるようになった。

職場ではアシスタントができなくなってしまったけど、耶恵さんから聞いたり自分で見た限り、今の彼は本当に多忙だ。

顧問弁護士の仕事も山場を迎えていたからか、私とふたりきりのときも、真斗さんはピリピリしていた。

そんな彼を支えきれていない自分に、どこかもどかしさを感じながらも、ようやく仕事が一区切りついた真斗さんと、今夜は久しぶりにまともに会話ができそうだ。

「真斗さん、本当にお疲れ様。二週間、ほとんど仕事づくめだったものね」

リビングのソファーでくつろぎながら、テレビを見ていた真斗さんの隣に腰を下ろす。

お風呂を先に終えていた真斗さんは、すっかりオフモードになっていて、私を見ると優しく微笑んでくれた。

「ありがとう。タケシくんのところの裁判も、なんとか和解にもっていけれたからホッとしたよ」

昨日までの張り詰めていた表情はなくなり、いつもの穏やかな顔に戻っている。

それまでは、今まで見たことのないくらいに話しかけにくいオーラを放っていて、かなり近寄り難かった。
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