イケメン弁護士の求愛宣言!
少しでも真斗さんの役に立てれるように、勉強になればと思うけど、それすら迷惑かもと想像すると、話し方もオドオドしてしまった。

すると案の定、真斗さんは表情を険しくした。

笑顔は消え眉間にシワが寄っていて、その姿に私は一気に縮こまる。

「あ、あのね、来島先生が誘ってくれたの。来てみないかって……。やっぱり、真斗さんは迷惑?」

ひと目で良く思っていないのは分かったから、来島先生は賛成してくれていると伝えたかったのだけど、真斗さんはますますシワを深くした。

「秀一の誘いをまともに受けるなよ。ただの社交辞令だ。だいたい、由依子がそんな場所へ行く必要ないだろ?」

「でも……」

真斗さんの力になりたいと言いたかったけど、それすら否定されたらかなり落ち込みそうだ。

そう考えたら怖くて言えなかった。

やっぱり、私がどこまでも真斗さんの居場所に首を突っ込むのには、抵抗があるらしいと分かって、肩を落としてしまった。

今もこうやって一緒に生活しているのに、仕事仲間と会う場所まで私に来られたのでは重荷なのかもしれない。

「由依子は余計なことを考えず、ここにいればいいんだよ」

真斗さんはそう言うと、私の額にキスをして軽々と抱き上げた。
< 252 / 301 >

この作品をシェア

pagetop