イケメン弁護士の求愛宣言!
夢のような真斗さんとの夜は本当にあっという間に終わって、事務所に行けば真斗さんとはすれ違いの一日が始まる。

昨夜の甘い余韻も感じつつ、来島先生を目の前に思い切りため息をついてしまった。

「どうした? オレとの仕事は、そんなに憂鬱?」

先生とのスケジュール確認で、今は小さな会議室にいる。

ふたりきりの場所でため息をついた私に、先生は苦笑いを向けた。

「えっ⁉︎ ち、違います! すみません……。実は同期会の話、ちょっといいなって思ったんですけど……」

慌ててフォローを入れ始めると、先生は少し身を乗り出してきた。

「だろ⁉︎ 由依子ちゃんが、真斗との将来を真剣に考えてるなら、顔を出してみるのもアリだと思うんだ。いい勉強になるし」

どうやら、来島先生は私の参加に乗り気みたいで、若干そんな先生に戸惑いを感じつつも、昨夜の真斗さんの反応を話してみた。

私には、真斗さんに抵抗感のある反応を示されたショックの方が大きくて、それを話さずにはいられなかったから。

「なるほどなぁ。あいつらしいって言えば、あいつらしい反応だけど……。なんなら、オレから頼んであげようか?」
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