イケメン弁護士の求愛宣言!
マンションまでは近いからすぐに着くはずなのに、今夜は時間が長く感じる。

チラチラ真斗さんを見ても、仏頂面で運転するだけで、とにかく会話がない。

そんな空気に胃がキリキリ痛むのを感じながら、マンションに着いてからも、彼の後を歩くだけだ。

部屋に入りリビングの電気をつけた真斗さんの背中越しに、とうとういたたまれなくなった私は、声をかけていた。

「同期会、真斗さんがそんなに嫌なら行かないから……。やっぱり怒ってるんでしょ? 迷惑なら迷惑って、そう言って……」

泣きそうになる気持ちを抑えながらそう言うと、やっと真斗さんは振り向いてくれた。

まだ表情は硬いけれど、そっと私を抱きしめる。

「ハッキリ言って来てほしくないけど、迷惑だからじゃない」

「迷惑じゃない……? じゃあ、なんで?」

真斗さんの温もりがなにより好きだと、改めて感じる。

それなのに、彼の気持ちが分からないなんて切ない。

だから教えてほしい、そう思っていると、次は真斗さんがボソッと言った。

「だって、嫌なんだよ。あいつら、由依子に会いたいって、そればっかり……」
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