イケメン弁護士の求愛宣言！
「あっ、真斗！ 久しぶり」

振り向いた来島先生は、ドアの付近で他の先生たちに囲まれている息子さんの元へ歩いていく。

「ねえ、由依子ちゃん。私たちも挨拶に行った方がよくない？」

耶恵さんに耳打ちされ、小さく頷いた。

いったい、どんな人なんだろうと、とにかく気になってしまうのは、昨夜の真斗さんと重なるから。

彼のはずはない、そう言い聞かせる自分が間違っていないと確かめるためにも、内野先生の息子さんを早く見てみたかった。

耶恵さんとふたりで、ゆっくり輪に近づくと、その人の声が聞こえて足が止まった。

「本当に久しぶりだな、秀一。実は、昨日の朝に帰国したばかりだったんだ。連絡もできず悪かったよ」

それは、まさしく昨夜会った真斗さんの声だったからだ。

「そうか。疲れてるだろうに、もう仕事とはな。そうそう、新しい事務員の女の子を紹介するよ」

来島先生がそう言うと、他の先生たちが輪を崩す。

その中心にいた人は、間違いなく真斗さんで、私は息を飲んでただ呆然とした。
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