イケメン弁護士の求愛宣言!
「えっ……? 真斗さん、どういうこと?」

思わず体を離した私は、目を丸くして真斗さんを見上げる。

子どものように拗ねた言い方で、難しい裁判をやりきった弁護士先生とは思えないくらい。

少し呆気に取られていると、その様子に気がついたらしい真斗さんがみるみる顔を赤くした。

そして、かなりバツが悪そうに私を見下ろしている。

「気がつけば、いつも由依子を独り占めしたいと思ってる。たとえ相手が仲間でも、興味を持たれることが嫌だというか……」

そこまで言うと、真斗さんは大きなため息をついてソファーに座り込んだ。

そんな彼に私はますます呆気に取られながら、ゆっくりと隣に座る。

真斗さんはガックリと肩を落としたかと思うと、次には私に目を向けた。

だけど、なにを言うでもなくただ黙って見つめている。

「な、なに?」

見れば見るほど整った顔立ちに、高鳴る気持ちが加速し始めた。

吸い込まれそうなくらいにキレイな瞳で見られて、だんだん恥ずかしくもなってくる。

「今度から、秀一じゃなくてオレに話して。言いたいことを我慢しなくていいから。じゃないとオレ、ますます由依子を束縛しそう……」
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