イケメン弁護士の求愛宣言!
「え⁉︎ そ、それは……。真斗さんの支えに少しでもなりたくて、勉強しようかなぁって……」

いつにも増して余裕な雰囲気の真斗さんに、こちらはタジタジだ。

なにかいいことがあったのかと思うくらいに、表情は明るく口調も軽やかだった。

「ふぅん……。勉強ねぇ。この雑誌、オレのページ以外は、まるで弁護士とは関係のない内容ばっかりなんだけど」

額と額をくっつけて、真斗さんは微笑みを近づける。

そんな彼にドキッとしながら、「えっと……。だから……」と言い訳を考えていると、そのまま唇が重なった。

「ま、真斗さん……」

息もできないくらいに抱きしめられながら、真斗さんは舌を絡ませてくる。

「ん……」

苦しい反面、胸が高鳴るほどのキスにしばらく酔いしれていると、真斗さんがゆっくりと唇を離した。

「オレが帰ってるのに、気がつかないんだもんな。なにを夢中になって読んでるのかと思えば
……」

と、真斗さんは言いかけて声を殺して笑っている。
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