イケメン弁護士の求愛宣言!
愛してるなんて言葉、まさか言ってもらえるとは思わなくて、胸に熱いものを感じて涙が止まらない。

鼻をすする音で気がついたのか、真斗さんが優しい笑みで顔を覗き込んできた。

「由依子、なんで泣いてるんだよ。喜んでくれるかと思ったんだけどな」

指でそっと涙を拭ってくれて、瞼にキスをする真斗さんの想いを感じれば感じるほど止まらなかった。

「真斗さんも、さっき笑ったでしょ? それと一緒。私も、嬉しくて感動して泣いたの」

なんとか涙を抑えつつ、少しクリアになった視界で真斗さんを見つめた。

いつも、どんなときだって、真斗さんは愛情溢れる態度で、私に接してくれていたと今さらながら気づく。

それを言葉で伝えてくれたことが、なにより嬉しかった。

「それなら安心した。週末、同期のやつらで集まるんだ。由依子も連れていってあげるから。ただ、行く前にちょっと伝えたいことがある」

「伝えたいことって?」

行く前でなければ都合が悪いの?

今じゃダメ?

そんな疑問が頭に浮かんだけど、真斗さんはそれ以上その話には触れなかった。

ただその代わり、私の手を持ち囁くように言った。

「シャツのボタン、外してくれる?」
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