イケメン弁護士の求愛宣言!
おずおず聞くと、先生はなぜだかニヤッとして頷いた。

「驚いた。本当に真斗は、オレの思った通りに動くんだなって」

「えっ? どういう意味ですか?」

来島先生の不敵な笑みに、私の頭の中は『?』マークでいっぱいだ。

「ねえ、由依子ちゃん。不自然に思わなかったか? オレが、真斗のアシスタントから外したこと……」

「えっと。そうですね……。なんでだろうとは思いましたけど」

すっかり今の状況に慣れてしまい、疑問に思っていたことすら忘れていた。

だけど、なんでそんな話を今さら……と不思議に思っていると、来島先生が楽しそうに答えてくれた。

「それくらい強行手段に出れば、あいつもさすがに焦って動くだろうなと思ったから」

「え? じゃあ、先生の計算の上で……? なんでそこまで……」

そんな意味があるとは思わなかったから、呆気に取られる。

それに、意図がよく分からない。

「あいつさ、恋愛に関しては大事なところの決断が遅いから。これで安心してアメリカに行ける」

そう言う先生の表情はどこか清々しくて、私はただ微笑み返していた。
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