イケメン弁護士の求愛宣言!
タケシくんとは、どこかぎこちなさを残しながらも、お礼を言って別れると仕事に戻った。

事務所では、真斗さんとの婚約報告で先生たちからからかわれたり、祝福されたりと今日は落ち着かなかった。

耶恵さんもとにかく驚いていて、いつか目撃した真斗さんと美織さんのツーショット話を謝られてしまったっけ。

『余計なことを話してしまった』と。

でも今となれば、それも良かったと思ってる。

お互いの気持ちを伝え合う、いいきっかけになった気がするし……。

「はぁ……」

それにしても、一日中先生たちの視線を感じていたからか、妙に疲れてしまった。

「また、ため息ついてる。プロポーズしてから、由依子はため息ばかりだな」

仕事が終わり、真斗さんと部屋で過ごすのが何よりの癒しなのに、そんなツッコミをされて小さくなる。

「ごめんなさい。なんだか気疲れしちゃって……」

「由依子は変に気を回し過ぎなんだよ。難しく考えなくていいから、いつもの明るい癒しの由依子でいてほしいな」

真斗さんは、そう言って私の額にキスをすると、軽々と抱きかかえた。

「ま、真斗さん⁉︎」

今までも、こんな風にされたことはあるけど、まるで不意打ちみたいで驚く。

甘い雰囲気なんてなかったはずなのに、真斗さんは小さな笑顔を浮かべると、そのままベッドへ私を連れていった。
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