イケメン弁護士の求愛宣言!
常夜灯だけの部屋で、真斗さんは私をベッドへ寝かせると、そのまま見下ろした。

「由依子の緊張を取ってあげたい」

「うん、ありがとう。真斗さん……」

優しく唇を塞がれて、ゆっくり目を閉じる。

真斗さんは毎日仕事に忙しくても、ちゃんと私を見てくれていて、気にかけてくれていて……。

真斗さんと一緒にいると、大きな愛で包まれているのを感じる。

彼への愛おしさでいっぱいになり、両手を背中へ回したときだった。

真斗さんが、キスをしていた唇を離して思い出したように言った。

「秀一が、オレたちの結婚式のときは帰国してくれるって」

「えっ? そうなの? すごく嬉しい」

来島先生の留学は、やっぱり寂しい。

頼りにしていた先生がいなくなることで不安もあったから、その言葉を聞いてつい表情も緩む。

すると、真斗さんがムッとした顔をした。

「結婚式の日取りはまだ決めてないけど、絶対早めにしような」

「え? な、なんで?」

ほんの数秒前まで笑顔を浮かべていたのに、仏頂面の真斗さんに、私はすっかり戸惑っていた。
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