イケメン弁護士の求愛宣言!
「だって、由依子は秀一の話をすると、本当に嬉しそうじゃないか。早く自分のものにしないと、心配で仕方ない」

「やだ、真斗さんってば。変な嫉妬をしないでよ。私にとっては、真斗さんが全てなの。真斗さんのためなら、どんなことでも頑張ろうって思えるから」

そうよ、ただでさえ仕事が忙しいんだから、私のことで気を回さないでほしい。

私は真斗さんの支えでありたい、その気持ちはこれからも変わらないから。

すると、真斗さんは少し恥ずかしそうな顔をして、私をそっと抱きしめた。

「ごめん。やっぱり、由依子のことになると、冷静になれない自分がいるな。だけど、由依子を離さない、それだけはこれからもずっと言い続けるから」

「うん、真斗さん。私をずっと離さないで……」

愛している、その溢れる気持ちを感じながら、真斗さんの背中に回した手に力を込める。

出会いは、本当に些細なものだった。

あの夜出会わなくても、私たちは同じ職場で顔を合わせていたわけだけど……。

バーでの時間があったからこそ、私たちは近づけた。

そう思ってる。

きっとあの夜、運命が真斗さんに呼び寄せてくれたんだと、信じているから。

「愛してるよ、由依子」

「私も、真斗さん……」

ずっと、伝え続ける。

真斗さんへの愛を……。
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