イケメン弁護士の求愛宣言！
すると、来島先生は小さく首を横に振った。

「あれ？ 言ってなかったか。オレたちは、大学も一緒だったんだよ。といっても、別に友達というほど仲がよかったわけじゃないんだけど」

「そうだったんですか……」

じゃあ、真斗さんも正真正銘のエリートというわけなんだ。

弁護士という職業柄、全然不自然ではないけど、私にはどうひっくり返っても入れる大学ではないから、ため息が出てしまうほど感心してしまう。

「だから、あいつをそんなに気にしなくて大丈夫だよ。だいたい由依子ちゃんは、オレたちの秘書じゃないんだし、手が空いていたら手伝ってくれたらいいんだ。経理の仕事だったり電話応対だったり、出張の手配だったりと忙しいんだからさ」

「はい。ありがとうございます」

弁護士の先生に気を遣ってもらうのは申し訳ないけど、先生の優しさは素直に受け取ろう。

「じゃあ、こっちの仕事に集中。オレは、由依子ちゃんを頼りにしてるんだからさ」

「はい」

それでもやっぱり、真斗さんが気になるけど、来島先生のアシストに今は集中していよう。
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