イケメン弁護士の求愛宣言!
すると、奥から見計らったように、三十代くらいの女性が、前菜とスープを持ってきてくれた。
「奥には簡単な調理台があるから、温かいものは後から出てくるんだ。車だから、オレはアルコールが飲めないけど、由依子ちゃんは気にせず飲んで」
そう言いながら真斗さんは、テーブルに置かれているシャンパンやワインのボトルを取ろうとした。
その彼の手を制して、私は首を横に振る。
「私もやめておきます。今夜はシラフで、真斗さんと過ごしたいので」
苦笑いを向ける私に、真斗さんも小さく笑いながら「そうだな。昨夜しっかり飲んだしな」と言っていたけど、本当はそうじゃない。
最初は誘われてドキドキしたけど、ここへ来て気分は落ち込みに変わった。
真斗さんって、もしかして手が早いタイプじゃないのか、そう考えてしまって、お酒なんて気分じゃない。
だって、いきなり誘ってきた場所がクルーザーで、しかも慣れているみたいなんだから、『普通の』デートじゃない気がする。
今夜、彼が誘ってくれた意味はなんだったのだろうと、考えれば考えるほど、真斗さんという人を疑いそうになっていた。
「奥には簡単な調理台があるから、温かいものは後から出てくるんだ。車だから、オレはアルコールが飲めないけど、由依子ちゃんは気にせず飲んで」
そう言いながら真斗さんは、テーブルに置かれているシャンパンやワインのボトルを取ろうとした。
その彼の手を制して、私は首を横に振る。
「私もやめておきます。今夜はシラフで、真斗さんと過ごしたいので」
苦笑いを向ける私に、真斗さんも小さく笑いながら「そうだな。昨夜しっかり飲んだしな」と言っていたけど、本当はそうじゃない。
最初は誘われてドキドキしたけど、ここへ来て気分は落ち込みに変わった。
真斗さんって、もしかして手が早いタイプじゃないのか、そう考えてしまって、お酒なんて気分じゃない。
だって、いきなり誘ってきた場所がクルーザーで、しかも慣れているみたいなんだから、『普通の』デートじゃない気がする。
今夜、彼が誘ってくれた意味はなんだったのだろうと、考えれば考えるほど、真斗さんという人を疑いそうになっていた。