イケメン弁護士の求愛宣言!
スイーツを食べ終わって船体に出ると、船は海の上をゆっくりと進んでいた。

クルーザーには、オレンジ色の電飾が施されていて明るい。

沖に目を向けると真っ暗だけど、陸地に向かう方はネオンの明かりも手伝って、ロマンチックな夜の海が堪能できた。

「本当に外は気持ちいいですね。風も涼しい」

隣に立つ真斗さんに声をかけると、彼はニコリと微笑んだ。

「だろ? 特に春から夏は快適なんだよ。由依子ちゃんが気に入ってくれたみたいでよかった」

そう言われても素直に喜べないのは、クルージングを知り尽くしている感じを端々に感じるから。

適当に笑顔を返しながら、視線を海に戻すと、呟くように真斗さんが言ったのだった。

「由依子ちゃんのこと、今度はオレにもいろいろ話してくれる?」

「えっ?」

思わず彼の顔を見ると、真斗さんは真顔で私を見下ろしていた。
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