イケメン弁護士の求愛宣言!
そんな姿に戸惑いつつ、思いつくまま口に出してみた。

「真斗さんには、昨夜元カレの話をしましたし……。初対面で、けっこう話しちゃったなって思ったんですけど」

おずおず答えると、真斗さんは口を軽くへの字口にして首を横に振った。

どうやら、少し不満があるみたい……。

「もっと、いろんなことを。秀一だけじゃなくて、オレにも少しずつでいいから、心を開いて欲しい」

心を開くだなんて、そんな大げさなものじゃないのに。

ますます戸惑いを覚えながら、おずおずと言葉を返した。

「真斗さん……。嬉しいですけど、どうして私にそこまで言ってくれるんですか?」

心を開くということは、それだけ距離が近づくということだけど、本当に真斗さんはそれを望んでるのかな。
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