イケメン弁護士の求愛宣言!
「本当にドキドキした……」

部屋に入り玄関のドアを閉めると、思わず胸を抑える。

最後に真斗さんに言われた『付き合いたい』の言葉が、頭の中をグルグル回っていた。

靴を脱いで部屋の奥へ入ると、ベッドに座る。

「前向きに考えてほしいって……いつかは返事をしろってこと?」

胸のドキドキがおさまらないまま、スマホを取り出した。

私が住んでいる1Kの部屋には、ベッドとベージュの座卓、それにテレビがあるだけ。

いつもなら、テレビをつけて冷蔵庫から缶ビールを取り出すところだけど、今夜はそれよりもスマホが先だった。

「今夜は夏帆に、コンパのことを謝ろうと思っていたのよね……」

まだ22時だし、電話をしても大丈夫なはず。

動揺はおさまらないけど、ひとまず彼女に電話をした。
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