イケメン弁護士の求愛宣言!
真斗さんと、ふたりでいるのがイヤなわけじゃない。

ただ、彼の気持ちを知ってしまったから緊張するだけ。

それに気づいたけど、口にすることが恥ずかしくて視線を書類に向けた。

「なにから、始めたらいいですか?」

答えをはぐらかしちゃったからか、真斗さんは眉間のシワを深くしている。

「望みがないなら、ハッキリ言ってほしい。由依子ちゃんは、秀一が好きなのか?」

「えっ⁉︎ いえ、違います。そんなんじゃ、ないんです……」

強い口調にすっかり戸惑ってしまい、しどろもどろで答える。

来島先生をどうこう思ってるわけじゃなくて、真斗さんとふたりでいるのが、恥ずかしくていたたまれないだけなのに……。

すっかり小さくなった私に、彼は途端に表情を緩めたかと思うと、気まずそうに伏し目がちになった。

「ごめん。困らせるつもりじゃなかったんだ。どうしても性格的に、白黒ハッキリつけたくて……。本当、ごめん」
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