イケメン弁護士の求愛宣言!
「えっ⁉︎ そ、そうですか?」

我に返って来島先生を見ると、彼は苦笑いをしている。

ランチを注文して待っている間、ついボーッとしていたと気づいたけど、バツが悪くてトボけてしまった。

「うん。ずっと、通りばかり眺めているじゃないか。そうやって遠くを見るときって、だいたい違うことを考えてる……と思うんだけどどう?」

さすが、来島先生も観察力が鋭い。

そして、ハッキリ物言いされてしまい、答えるに答えられなかった。

先生の指摘は間違いないのだけど、それを認めてしまうと失礼な気がする。

せっかくランチに誘ってくれたのに、結局頭の中は真斗さんでいっぱいになっていたから。

ふたりきりのときと、仕事モードの真斗さんがあまりに違いすぎて、告白も夢を見ていたんじゃないかと勘違いしてしまいそうになる。

といっても、仕事に私情を挟まないのは当たり前なんだけど……。

相手が弁護士先生という雲の上の人だからか、余計にそう思っているのかもしれない。

「もしかして、真斗となにかあった?」

「ええっ⁉︎ な、なんでそんなことを聞くんですか?」

さっそく核心を突かれて動揺した私は、不自然なくらいに言葉に詰まった。
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