イケメン弁護士の求愛宣言!
すると、先生は「やっぱりか……」と呟き深いため息をついている。

「来島先生?」

特に答えたつもりはないけど、先生の中では結論づけられている上に、ため息までつかれて、こっちは少し戸惑いを覚えた。

「偶然に出会って再会して、それだけの割には、真斗も由依子ちゃんもお互い意識し合ってるもんな。怪しいって、昨日から思ってたんだけど」

「昨日から……ですか? 私たち、そんなに怪しかったですか?」

さすが、来島先生にはお見通しらしい。

それだけに、誤魔化しは通用しないと分かっているのに、まだ素直になれない私は、よほど真斗さんを意識していると思われるのが恥ずかしいみたいだ。

だって、告白されるということ自体が、身の丈に合ってない気がするから。

「オレと由依子ちゃんが話してる時に、あいつが邪魔してきたり、今朝は由依子ちゃんは真斗を見て露骨に視線をそらしてたじゃないか。中学生レベルに分かりやすい」

キッパリと言い切られてしまい、返す言葉もない。
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