イケメン弁護士の求愛宣言!
すっかり気圧された私を、来島先生は真っ直ぐ見つめた。

「どうしてそこまで、オレが気がついたか分かる?」

その質問に答えるのに、私はおずおずするだけだ。

「中学生レベルだからですよね……?」

もしかしたら、仕事に私情を挟むなとか叱られるかもしれない。

来島先生は人一倍仕事熱心だし、浮ついた感じが好きじゃないのかも……。

私から見たら真斗さんは気持ちの切り替えが上手だけど、来島先生にはそう写ってないみたい。

先生に叱られるのが怖いというより、ここまで仕事で支えてくれた来島先生を、ガッカリさせたことが情けなかった。

注意されることを覚悟して待っていると、彼はゆっくり首を横に振った。

「違う。オレが由依子ちゃんを好きだから」

「えっ……? 私を好き……?」

思いがけない言葉に、しばらく絶句してしまった。
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