イケメン弁護士の求愛宣言!
「お疲れ、由依子ちゃん」

先に駐車場に着いていた真斗さんは、私を見つけると笑顔を浮かべて助手席のドアを開けてくれた。

「真斗さん、お疲れ様です。こんな大胆でいいんですか? もしかしたら、他の先生に見られるかも……」

助手席に乗り込みながら、思わず外の景色に目をやる。

事務所にいなかった先生が、戻ってこないとも限らない。

すると、運転席へ座った真斗さんが、苦笑いをした。

「オレは、別に見られてもいいんだけど。由依子ちゃんは、イヤだった?」

「えっ⁉︎ そ、そんなことはないです。ただ、さっき真斗さんってば、かなり小声で話しかけられたじゃないですか。だから、周りに知られたくないんじゃないかなって思って……」

緊張でドキドキはしているけど、イヤだなんて思っていない。

誤解されたくなくて慌てて否定すると、真斗さんはエンジンをかけながら、少しいたずらっ子のように言った。

「他の先生に邪魔されたくなかったから。特に秀一には」
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