イケメン弁護士の求愛宣言!
やっぱり、真斗さんといるとドキドキする。

彼独特の柑橘系の香りは車内でも匂っていて、その大人の色気にも緊張する自分がいた。

「ちょっとオレのマンションに寄っていくから」

「えっ⁉︎ 真斗さんのマンションですか⁉︎」

驚きで目を丸くする私に、真斗さんは苦笑いをする。

「車を置いていくだけだから。店はマンションの近くにあるんだ」

「あ、そういうことなんですね……」

もしかして、部屋に誘われるかもと、一瞬でも勘違いした自分が恥ずかしくて、肩をすくめた。

そんな私に、真斗さんは真面目な口調で言った。

「いつかは由依子ちゃんに、オレの部屋に来てほしいけどな」

「真斗さん……」

それは、どういうつもりで言ったんだろう。

単に遊びにきてほしいって意味なのか……って、子どもじゃあるまいし、そんなわけないか。

そう思ったら、返事はできなかった。

真斗さんといるとドキドキするけど、好きとは違う気がするから。

ただ一緒に過ごせる時間が、ときめいていることも間違いない……。
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